2019-20年度 大久保 章宏『元気なクラブづくりのために「ロータリーの木」の苗木を植えましょう クラブに、地域社会に、世界に、次世代の為に』

2019-2020 theme
元気なクラブづくりのために
「ロータリーの木」の苗木を植えましょう
クラブに、地域社会に、世界に、次世代の為に

2019~20年度国際ロータリー
第2800地区ガバナー

大久保 章宏
(山形南ロータリークラブ)

(1)基本理念

 地区チーム研修セミナーを迎えるにあたり
  1905年シカゴにロータリークラブが誕生して、国際ロータリーが現在発展し続けることは、ロータリーの考え方が時代と共に変化を続けながらも、流れている思想は脈々と受け継がれている事が大きな要因と考えています。世界的には発展を続けても、我が日本、2800地区においては会員数の減少が続いています。会員数だけで元気なクラブであるとは言えませんが、発展的にクラブを維持する為にも会員増強は大切な要因と考えています。

 253地区から2800地区へ移行され、初代2800地区ガバナー故野川勝二氏(天童RC)が就任されて以来、29代目のガバナーに就任する事は大変なる重みを感じています。現在の2800地区、各クラブの発展は、歴代のガバナーの皆様方、そして多くの先輩ロータリー会員の皆様方のご尽力によるものと心より感謝申し上げます。歴代のガバナーの皆様方、多くの先輩ロータリー会員の皆様方の的確なる指導を見本とさせていただき、浅学菲才な私ですが全力で一年間努力していきたいと考えております。宜しくお願いします。

 私はロータリーに30年間在籍させていただきました。その中で色々な考え方、各年度のテーマを考えるチャンスがありました。クラブ幹事を担当した2002-2003年RIテーマは「慈愛の種を播きましょう」でした。元ビチャイ・ラタクルRI会長年度のRIテーマが私のロータリー活動の中で一番強く残っています。「慈愛の種を播く事は、人生を通して、日々の奉仕する機会を見つけることです。慈愛の種を播くことは、他人のことをまず考え、他者のために何ができるかという側面から自分のことを考えることです。」とメッセージを発信されました。当時クラブ幹事としてこのメッセージを聞き、大きな感動を受けた記憶があります。

 現在ある各クラブは、多くの先輩ロータリー会員により受け継がれ、変化しながら現在に至っています。そこには多くの努力と知恵が注ぎ込まれていることと思っております。現在、地区に、ブロックに、クラブに色々な課題が多く発生しています。その中でも会員数の減少は大きな課題です。

 自分自身の事を考えてみましょう。会社を経営したり、先生として活動されたり、各会員は自分の仕事のことを真剣に考え、色々なアイデアを持ち、今後の進む道を模索し、果敢にチャレンジしていることと思います。切磋琢磨しなければ生き残れない時代になっていることも事実と思います。ロータリークラブも同じでは無いでしょうか。現状に満足すること無く、果敢に色々なアイデアを出し合い、今後に繋がるような仕掛けが必要と考えます。その為には年度内での結果を求めるのでは無く、将来を考え、皆さんと共に「ロータリーの木」の苗木を植えませんか。今は小さな苗木でも、将来は大きな木となり、「ロータリーの森」を形成する一本の木となれば良いのではないでしょうか。ロータリーの心で、クラブに、地域社会に、世界に、そして次世代の為に小さな「ロータリーの木」の苗木を一年間皆様方と植えて行きたいと思っております。大きな木に成長する希望を持ち、課題を解決できる木になる事を願って。大きな収穫時期が来ることを信じて。

 私はこの考え方を進めるにあたり、ビチャイ・ラタクル元RI会長にメールをさせていただきました。そしてメッセージをいただきました。私より送りました内容で、訳文があいまいな部分がありましたが基本は、当然RIテーマを重視し、考え方として活用いただければ、とのメッセージをいただきました。当然のことと思います。そこで私は「ロータリーの木」の苗木を植えましょう、と考えました。一年間進めて参ります。ご一緒に皆様方と進めて参りましょう。

     ビチャイ・ラタクル元RI会長より2017年12月30日にいただきましたメッセージを右記に記載します。

 英文簡略
 大久保様がビチャイ元RI会長年度のRIテーマをご使用されたいとのお話は、個人的には大変光栄なことでございます。しかしながら、各年度のRI会長がRIテーマをかかげられます。その年度のRIテーマを世界の地区、クラブがそのテーマに沿っての活動をされることでしょう。大久保様のご希望は大変有難いお話ですが、やはりその年度のRI会長のRIテーマに敬意を表すべきかと思います。
 ”慈愛の種を播きましょう” と貴地区テーマでのご使用は無理かと思われますが、大久保様の考え方、スピーチなどにはどうぞご使用くださいませ。大変光栄なお話、ありがとうございました。

(2)基本方針(行動スローガン)
         元気なクラブづくりのために
            「一歩前に踏み出しましょう」

各クラブは、歴史と伝統に導かれ、現在運営をされていることと思います。それぞれのクラブが特徴を持ち、年度会長のリーダーシップにより前進されていることは素晴らしいことと考えています。クラブが元気になることは全ての会長様方の望むことで、クラブが活性化することを如何に実行できるか悩んでいることと思います。私はロータリーに30年間お世話になり、一番重要なことは「クラブが元気になること」と考えます。来年度私はガバナーを引受けることになりましたが、これも偏に山形南ロータリークラブ会員の力強い後押しがあるから引き受けることが出来たわけで、何より一番大切なことは各クラブが元気なクラブになること、つまり「クラブ活性化」だと考えています。

 そこで重要な活動は「クラブ奉仕」と考えます。ロータリーは「職業奉仕が金看板」と言われますが、「クラブ奉仕が十分に活用されクラブが活性化されている前提での話」と考えます。先ずはクラブです。さてどの様な木の苗木を植えれば良いのでしょうか。もう一度各クラブ会長の皆様方、自クラブの現状を分析して、クラブ活性化の為に何が必要か全会員で検討することも大切なことと考えます。その為には色々なツールがロータリーにはあります。

 「元気なクラブづくりのために」等を活用いただき一度検討してみてください。全会員で検討した結果、会員増強が大切であれば「会員増強につながる奉仕活動」の苗木を、地域のニーズに合わせた活動が大切であれば「社会奉仕活動」の苗木を、若手育成が最も大切であれば「青少年奉仕活動」の苗木を会員皆さんで一歩踏み出し植えることをお願いします。

 来年度はガバナー補佐、地区委員長皆様方と共に全クラブの「元気なクラブつくりのために」努力して参ります。皆様方、是非「一歩前に踏み出しましょう」。そして全クラブが「元気なクラブ」になることを目指して皆様方と共に歩み出しましょう。その為に、「ロータリーの木」の苗木を植えましょう。奉仕活動を通じて将来の自分のクラブの為に。

大久保 章宏 プロフィール

所属クラブ

山形南ロータリークラブ 所属

生年月日

1956年(昭和31年)12月13日 生

住所

〒990-0025 山形市あこや町1-19-5

電話番号

023(42)5550

学歴

1975年  日本大学山形高等学校 卒業
1979年  日本大学理工学部建築学科 卒業

職歴

1979年  浜屋ガラス株式会社 入社
1981年  株式会社大久保硝子店 入社
2000年  株式会社大久保硝子店 社長就任

その他

1998年   社団法人山形法人会 青年部会部会長
       社団法人山形県法人会連絡協議会青年部会 部会長
       財団法人全国法人会総連合青年部会連絡協議会 役員
       社団法人山形法人会 理事(現在に至る)
2002年   全国板硝子厚生年金基金 代議員(2016年9月29日 解散)
2003年   山形県私立高等学校PTA連合会 会長
       日本大学山形高等学校保護者会 会長
2004年  東北板硝子卸商業組合 理事長(至る2006年)
       全国板硝子卸商業組合連合会 理事
2010年  東北板硝子卸商業組合 理事長(現在に至る)
       全国板硝子卸商業組合連合会 理事(現在に至る)
2017年  学校法人山本学園 理事・評議員
 他    日本大学校友会山形県支部 幹事
 他    日本大学工科系校友会山形県支部 副幹事長

ロータリー歴

1988年1月   山形南ロータリークラブ 入会
2002年    山形南ロータリークラブ 幹事
2007年    山形南ロータリークラブ 会長 ・ 地区副幹事
2008年    地区幹事
2009年    地区資金副委員長
2010年    地区ロータリー情報小委員長
2014年    第5ブロックガバナー補佐 ・ 地区米山奨学委員会 委員
2015年    地区米山奨学委員会 委員長
2016年    地区米山奨学委員会 委員長
2017年    地区米山奨学・学友委員会 委員長