2015-16年度 酒井 彰『友情と奉仕の再確認、スタンドからグランドへ』

私の敬愛する幕末の志士、高杉晋作の辞世の句に
おもしろき、ことの無き世を、おもしろく、すみなすものは、心なりけり
激動の波乱の人生この世を面白く充実させるのは心一つだと私なりに解釈してます。

自分の話で誠に恐縮ですが私はこれまで、ＪＣ理事長、観光協会青年部会長、商工会議所会頭等色々な組織をお預かりしました。
世界百ヶ国も訪問も致しましたし、会社も数社立上げました。この様な体験から、ＲＣを客観的に見れると多少自負しております。

組織には、軍隊や企業の様な特定の目的の為作られた機能体と、集団的組織に所属し構成員が満足を得る目的の共同体、この二つに分かれ、ＲＣは当然共同体に属すると考えてます。
又、世界を旅してますと一番良かった国はと良く聞かれます。でも、夫々の国に歴史と文化、光と影があり魅力があるのです。世界中にあるクラブも同じでは無いでしょうか。
ロータリーもライオンズもソロプチミストもＪＣも理念と目的を持って頑張っている、何方が優っているとは限らないと考えてます。

ただ、事実は会員の皆さんは何かの縁でＲＣのメンバーになられたのです。友人の熱心な勧誘の為、異業種の人達と出逢う為、純粋に社会に貢献する為、中には自分のステータスの為、上手く商売に結びつける為等、動機はイロイロあったと思いますが、縁によって結ばれています。

それと人間集団には2ー6ー2の法則があります。大胆にＲＣをメンバー分析すれば20%は熱心な、60%は普通に楽しみ、20%は付き合いや義理の会員となるのでしょうか、でも全てのメンバーが大切なＲＣ構成員なのです。

1905年2月23日米国に誕生しました、シカゴロータリークラブはいまや、世界約200国に34000クラブ120万人に拡大されております。
理屈抜きにそれだけＲＣは魅力や楽しみや喜びがあり、多くの会員がその事を発見出来ていないのではないでしょうか？
それを、見出す為にはやはり「スタンドからグランドへ」つまり観客からプレーヤーになって欲しいのです。このRCグランドの縁を活かし積極的な出逢いとアクションを起こす事で魅力を見出す事ができると私は確信しています。
原点は友情と奉仕ですが、ロータリーを全て理解なんて困難でしょう。先ず、やれるところからまず一歩踏み出して頂けないでしょうか。
その一歩踏み出す勇気をクラブだけで無く県内に世界に広めれれば理想と思います。

結縁、尊縁、随縁も私の座右の銘であります。人生というのはひとつの縁だと思います。縁を結び、縁を尊び、縁に従う。会員一人一人が自分でロータリーの縁を活かし、時間と言う障害の中でＲＣライフの中に豊かな人生を謳歌して頂く事を切望しております。

具体的目標

　

年次計画書の重要視　　⇒　原点に回帰
ロータリーイメージ向上作戦　⇒　地域との密着
活動する楽しみと喜び　⇒　感謝と感動

その為に、縁とグランドに入ってもらう為に、自分の体験と思いを話してもらう。
（参加しやすい環境づくりと自分の体験を話す事によって、縁と動機が生まれる）
〔テーマ〕
 　　①私がロータリーに入会して　よかった事、感動、感激した事
 　　②私がロータリーに入会して　いやな事、目的、理念が実践に合わなかった事
 　　③私がロータリーに入会して　今なおロータリーを退会しないでいる事

酒井　彰（さかい　あきら）プロフィール